易のこと

竹と花とろうそく

易はとっても興味深いです。

陽と陰の組み合わせだけで世界をあらわします。

最近日筮(にちぜい)といって、毎朝易を立てることを始めました。

今日の一日がどんな日になるのかご教示いただきます。

今のやり方はコイン3枚を用いて行います。

古来から行われている方法、筮竹(ぜいちく)といって、ジャラジャラと竹ひごのような長い棒を用いるとカッコイイかもしれませんが、なにせ時間がない!

そして、場所をとるのです。

でも、いつか筮竹や算木(さんぎ)も使ってみたいですね。

コイン3枚を6回振って、六爻(ろっこう)=(6つの陰陽のこと)を出して占断します。

3枚とも同じ向き(表)または(裏)か、2枚(表)が同じで、1枚だけ違う(裏)かなどによって陰陽を問います。

忘れてしまうので1回振っては、出た陰陽をメモしておきます。

3枚同じ向き(表)または(裏)が出たら、之卦(しけ)といって、最初はその向き(本卦ほんけ)だとしてもやがては陰陽が逆転することを暗示しています。

言葉が少しむつかしいですが、老陽(ろうよう)や老陰(ろういん)といいます。

老陽は3枚とも表が出た場合で、陽からやがては陰へ変化することを示しています。

老陰は3枚とも裏が出た場合で、陰からしだいに陽へ変化することを示しています。

一日の中でも流れが変わることってありますよね。

もしも、3枚とも同じ向きのコインが出なければ、その日は本卦の意味を享受してさほど変化が無い日かなと解釈します。

6回振って、六爻(ろっこう) =6つの陰陽を出したらその日の卦(け)または(か)が決まります。

易の卦は全部で64卦あります。

それは64種類の人生における場面、時をあらわしています。

易の成立に関わる聖人として、三聖と呼ばれる伏義(ふっき)、文王(ぶんおう)、孔子の存在があります。

まず、伏義が八卦(8つの卦)を作り、さらにそれを上下に重ねて(8×8)64の卦にしました。

次に、中国周の文王(ぶんおう)が卦辞(けじ)と爻辞(こうじ)をつくり、生み出されたものとされていますので、周易(しゅうえき)と名付けられています。
※文王の息子の周公が卦辞を作ったという説もあります。

その後、孔子が「伝」(解説)を書いて「易経」が成立したそうです。

できた時代は紀元前1100年頃にまでさかのぼると云われます。

その間、現代迄すたれることなく脈々と受け継がれてつづき残ってきた正に人類の遺産ですね。

易を立てることで古代先人の知恵の遺産に触れることができて何だかワクワクします。

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